椰子とエンダー

今、エンダー(A&W)は、ドライブスルーのみで開店している。
エンダーいいよね。
近頃頻繁に行くようになって、一週間連続で通い詰めたり、キーホルダーや帽子を購入したりとだんだん自分がエンダーになるのではないかという気がしてきた。
ちなみにエンダーの看板メニューである「ルートビア」という別名サロンパスサイダー、とっても癖になる味で、どのサイズを頼んでもおかわり無料。不思議だ。

エンダーだけに限らず、ドライブスルーやテイクアウトを取り入れているお店はたくさんある。
ただ、いつも気になるのは毎回ゴミになってしまうストローや袋達。運転しながら飲み物を飲むとき、とても便利。だからこそ。
そもそもストローなんていらないかもしれないけど、使うのなら、用意しようと思う。
ステンレスや紙、竹、簡単に洗えるシリコン製のストロー。
ストローだけやなくて、箸やコップ等自分のものを持ち歩くっていうのは、環境よりもなによりも、「楽しいこと」なのかもしれない。

今日の海はぬるい。
海にはたくさんの漂流物がながれつく。
そういえば、サンゴや砂を持ち帰ってはいけないこと、知っている人はどのくらいいるだろうか。
国の持ち物だから、というよりも「ちょっとだけだから」と何億人もの人が砂を持ち帰れば、「ちょっと」ではなくなってしまうから。らしい。
まあ、それはなんでもそうなんだろう。
そんなことを考えながら散歩していると、岩の隙間になにか見えた。
先月(半ばぐらい）に海に行ったときに見つけて割ろうと試みたものの硬すぎてどうでもよくなって、違う島に流れ着いとけや！と海に投げたヤシの実っぽい。
いや、この傷跡はまちがいない。
アダンを収穫するために鎌を持っていた友達が近付く。
距離を取り、眺める。鎌を振りかざす。
そして、躊躇なくヤシの分厚い繊維に鎌を突き立てていく。　
一生懸命だ。何が、彼女をそこまで突き動かしているのだろう。
ザックザックと何度も鎌をいれ、剥がれかけている繊維を鷲掴み、ミリミリと引き剥がしていく。

そういえば、海のゴミはその地域のゴミ収集所みたいなところにおけばいいのだろうか。
最近は海に人間が多い。皆考えることは一緒なんかな。
あ、蚊がいる。蚊だけはほんとうにユルセナイ…
などとぼんやり考えていると、歓声。
でてきた！
丸い、ヤシの本体！
岩に丸い核を打ち付けると、パカリと割れた。

………くっっっさ！！！

どうやら中身は発酵していたようだ。
白いやつが脳味噌みたいなかんじで殻にへばりついている。
でも、このヤシは海をわたってどこかから偶然ここに辿り着いた。
私たちに目をつけられなければ、ここで芽吹いていたかもしれない。知らんけど。
植物っておもしろい。
海はすごい。
のんびりした一日。

風はぶうぶうふくなり。
海はどんどとうつなり。
魚はぴらぴら泳ぐなり。