基本的にごみのブログ

ゴミとか日常とか

アダンを食べる人々

アダンを浜から刈ってきた。
今回はアダンの新芽を食べる。

アダンは、海と陸の間によく防風林の役割として植えられたり、勝手に生えてきたりしている。実はパイナップルに形が若干似ている。熟すと緑から黄色になり、ヤシガニやヤドカリが食べに来るらしい。葉っぱは長細く、鋭い棘が大量に生えている。
この葉は、棘の部分をとってしまえば、指ハブやバッタ、魚なんかのおもちゃが作れる。


鋭い棘がわさわさと集合している先端らへんを新芽とし、鎌で刈り取る。
切ったところから新芽が再びでることは(多分)ないので、なるべくたくさん新芽が出ているアダンから。必要な分だけ、負担が少ないように頂く。
以前アダンの植樹をしたときに、砂地を掘ったり水をかけたりと一筋縄ではいかなかったことを思い出しながら。

アダンのことを知るきっかけになったのは、石垣島だ。
石垣島で参加した「アダンサミット」で、実や根から繊維をとったり、筆にしたり、敷物や帽子を作ったり、幹で細工をする所を見た。アダンを語る人の声を聞いた。アダンを描く人の作品と対面した。
泊まった民宿で大変親切にもてなしてもらい、アダンを収穫する所から食べるところまで体験させてもった。
そう。あのアダンの肉巻き、うまかったなあ…。
アダンって、たけのこにちょっと似てるよな…
たけのこ食いたいな…アダン食べるか…!

今回アダンを食べるに至った経緯はそういうことだ。

刈り取ったアダンは家に持ち帰り、いい感じに包丁で葉をおとす。大体どれも15センチくらい。
アクが強いのですぐに黒くなる。避けるために水につける。
そして、たけのこのように切れ目をーいれようとしたけど硬すぎて入らず、そのまま水から茹でる。米ぬかもいれる。
沸騰ー煮溢すー水から米ぬかと煮る、を繰り替えし、一晩つけておく。  

ちなみにこれを私は一切手伝っていません。
なのに食べるときだけいます。
ほんと、信じらんないよね!
任せるのも、おもしろさを逃してることも!

そして翌朝。
細切りにして炒めたアダンが!
癖のある香りだけど食感は筍にやっぱり似ている。肉との相性最高。
相当アクが強いようで、下処理が本当に大変なのだなと実感していました。