基本的にごみのブログ

ゴミとか日常とか

ゴーストフィッシング

魚を釣りに行く。
海や川などの水場にいき、適当に仕掛けを造り、穴の空いた石を錘とし、オキアミやヤドカリ、そこらへんにいるカニを捕まえて針に引っ掛けて落とす。たまに、投げる。
大体釣れない。
なぜ投げるのだろう。

多分、海でボーッと過ごすのが好きなんだろう。
きっと、人を待つ間に煙草を吸うのと同じ感覚だ。

しかし、煙草と釣りは違う。

まず、魚もしくはその他生き物が釣れてしまった場合だ。
やる気がある時は、下処理するための刃物やバケツ等を持ってきている。
しかしやる気がある時などは殆どない。
なので、釣れた場合は大変な事になる。でもまあ、それはなんとかなる。食べられないものを釣った時こそが問題だ。

もう一つ大きな問題がある。
地球を釣った場合だ。
魚に仕掛けを持っていかれたときもそうなのだけど、針や錘等の仕掛けを含む糸を海に残すということになる。
珊瑚や岩にひっかかって切れた仕掛けに魚が食いつく。
その後はどうなるのか。

海鳥が針を飲み込んで死ぬ。亀の首を糸が締める。
漂う網に囚われ死んでいく魚。イルカ。アザラシ。

こんなにも恐ろしく不気味な仕掛けを、私は使っている。